摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第50番神峯山大門寺

だいもんじ

俗称なし

宗派 真言宗御室派
本尊 如意輪観世音菩薩
開山 開成皇子
創建 宝亀2年(771年)
ご詠歌 おもいおば ぼだいのみちに いれよとて
あまねき門(かど)を ひらきおきけり

お寺について

 当寺は創建当時は青龍寺と称した。奈良時代の終わりごろ、桓武天皇の兄君である開成皇子が、当山で多聞天の化身である老人に会われたのを機に、香木をもって如意輪観音を彫造し、まつられたのがはじまりという。
 平安時代の永久年間(1113年~1118年)より鎌倉時代の弘安年間(1278年~1288年)の約170年間にわたり、大文字一切経という写経の大事業がおこなわれた。
 その後、天災や戦火にあい堂塔伽藍を焼失し寺運は衰微した。江戸時代のはじめごろ、中興供我上人、第二世周純阿闍梨によって再建されたのが今日の伽藍である。現在、本堂にまつられている如意輪観音は平安末期の作と見られ、国の重文に指定されている。また、弘法大師御作の金剛夜叉、蔵王権現もまつられている。
 また、『太閤記』には秀次の切腹が記されているが、秀次の養育係、木村常陸重滋は、主君の後を追って当山で自害した。遺骨は当山に葬られ、刀、槍、経帷子(きょうかたびら)など重滋の遺物が残り、いまは茨木市の資料館に保管されている。

納経時間 直接お尋ねください
訪問 事前連絡 必要
行事 1月1日 修正会
◎ 1月18日 初観音
◎ 2月3日 星祭
◎ 4月8日 花祭
◎ 8月18日 施餓鬼会
住所 〒568-0093 大阪府茨木市大門寺97
TEL 072-649-2027
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 阪急京都線「茨木市」駅よりバス
駐車場 不明
ホームページ http://大門寺.jp/
付近の名所・旧跡 竜王山 竜仙峡 千提寺隠れキリシタン
食事と休憩・宿泊 不可