摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第47番補陀洛山総持寺

ふだらくさんそうじじ

俗称なし

宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
開山 納言藤原山蔭卿
創建 仁和2年(886年)
ご詠歌 おしなべて おいもわかきも そうじじの
ほとけのちかい たのまぬはなし

お寺について

 当寺は、大宰大弐という役人であった中納言高房の遺志により、その子である中納言山蔭が、本尊の亀に乗った千手観音像を彫造し、堂塔建立に着手したが、果たさないまま仁和4年(888年)に死去した。
 そこで、中納言山蔭の子らが、祖父、父の意志を継いで、本堂、五重塔、宝蔵、回廊、大門などを次々に完成、寛平2年(890年)2月、山蔭3回忌に落慶法要を営んだ。本尊・千手観音には、一条、後一条、白河、鳥羽の四帝の帰依も厚く勅願寺として寺運も栄えたという。高房が2歳になる山蔭をともなって太宰府へ向かう途中、淀川に船を浮かべた折、大亀を救って川に放した。のちに、山蔭が継母の手にかかって淀川に突き落とされたとき、高房に助けられた大亀が現れてその背に山蔭を乗せ、岸まで運んだという「亀の恩返し」の伝説が残っている。また元亀年間(1570年~1573年)、織田信長の兵火にかかり、諸堂宇は焼失した。
 しかしこのときも、本尊は下半身は炭のように焼け焦げてしまったが、上半身は焼けずに金色に輝いておられたという。このことから「火除け観音」ともよばれ信仰されている。立派な朱塗りの山門をはいると、本堂、薬師金堂などの諸堂が建ちならび、四国八十八ヶ所の本尊を写した石仏、水掛け地蔵尊など多くの神仏がまつられている。

納経時間 午前8時~午後5時
訪問 事前連絡 不要
行事 ◎ 1月1~3日 修正会・牛王加持
◎ 2月 節分会
◎ 3月 彼岸会
◎ 4月15~21日 秘仏本尊御開扉
◎ 4月18日 山蔭流包丁式
◎ 6月15日 弘法大師誕生会
◎ 7月土用丑日 きゅうり加持会
◎ 8月 お盆施餓鬼法要
◎ 9月 彼岸会
◎ 毎月18日 本尊縁日
◎ 毎月21日 弘法大師縁日
◎ 毎月28日 不動護摩供
住所 〒567-0801 大阪府茨木市総持寺1-6-1
TEL 072-622-3209
FAX なし
E-mail fudarakusan@sojiji.or.jp
最寄駅 阪急京都線「総持寺」駅より北西へ徒歩7分
JR京都線「JR総持寺」駅より東へ徒歩5分
駐車場 20台 有料
ホームページ http://www.sojiji.or.jp/
付近の名所・旧跡 継体天皇御陵 鎌足古廟 北摂明治の森 万博記念公園
食事と休憩・宿泊 なし