摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第37番霊峰山如願寺

れいほうざんにょがんじ

俗称喜連寺

宗派 真言宗御室派
本尊 聖観世音菩薩
開山 聖徳太子
創建 崇峻元年(588年)
ご詠歌 まいるより のりのみのりを くれはでら
すぎゆくみちも たのもしきかな

お寺について

 このあたりの地名は「喜連」と書いて「きれ」と読む。古事記伝にも出ている古い地名である。
 如願寺も当初は「喜連寺」として創建された。用明天皇の時代、聖徳太子が物部守屋を討伐したとき、仏法興隆奇瑞の地として当時を建てられた。西には阿弥陀寺、東に弥勒寺、南に薬師如来をまつる湯谷寺、そのほか別院として橋本寺、松元寺、善法寺、高野寺を擁する近郷無比の大伽藍であったという。
 弘仁8年(817年)弘法大師が高野山巡錫のみぎり、この霊場に詣で、その衰退を悲嘆され、弘仁11年(820年)、ついに荘厳なる諸堂を再建し、このとき「如願寺」と寺名を改めた。弘法大師は脇待不動明王、毘沙門天王を御自作安置し、鎮守堂を建立されたという。大永年間(1521年)以後、兵火震災にあって諸堂は焼失したが、現在の本堂は享保4年(1719年)に再建されたものである。
 本尊・聖観世音菩薩は欅材の一木彫成。昭和46年大阪府指定有形文化財である。普段はお厨子の扉は閉じられているが、8月9・10日にご開帳される。
 本堂内の右手には平成25年大阪市指定有形文化財の地蔵尊がまつられ、左手には十一面観世音菩薩、歓喜天尊がまつられている。弥勒堂には、宮内法橋作の弥勒菩薩がまつられている。また平成22年大阪市指定有形文化財の密教儀軌が伝えられている。

納経時間 午前9時~午後5時
訪問 事前連絡 不要
行事 ◎ 1月1~3日 修正会
◎ 2月3日 星供会
◎ 3月 彼岸会
◎ 8月9・10日 千日会
◎ 8月 盂蘭盆会
◎ 8月23・24日 地蔵盆会
◎ 9月 彼岸会
住所 〒547-0027 大阪府大阪市平野区喜連6-1-38
TEL 06-6709-2510
FAX 06-6769-2720
E-mail lotus@oct.zaq.ne.jp
最寄駅 地下鉄谷町線「喜連瓜破」駅より北へ徒歩9分
駐車場 5台 無料
ホームページ なし
付近の名所・旧跡 楯原神社
食事と休憩・宿泊 有り