摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第73番武庫山平林寺

むこさんへいりんじ

俗称なし

宗派 真言宗(単立)
本尊 釈迦如来
開山 用明天皇(586年)の命により 開山 聖徳太子
創建 不明
ご詠歌 おばやしの 里より奥の みてらこそ
ふかきだいひの こころとぞしる

お寺について

 当寺は、第31代用明天皇の御代(586年)に、その命によって瀬戸内海の入江に望む景勝の池に、摂津国七大寺のひとつとして創建されたと古書に見える。
 天長5年(828年)、淳和天皇の妃・真井御前、和気清麻呂の姪・宮女大中太夫ほか1名が、宮中をぬけだして当寺において3年の修行を積んだ。天長10年(833年)10月18日、第75番・甲山神呪寺の本堂が落慶した日に、弘法大師を戒師として出家されたのである。剃髪された真井御前は如意尼、和気清麻呂の姪は如一、女宮は如円と法名が授けられた。そののち如一尼は平林寺の復興に尽力された。天正6年(1578年)、伊丹城主、荒木村重は織田信長との戦いのときに灰燼と帰した。寛永年間(1624年~1644年)になって、当寺本坊のほか塔頭寺院が相ついで再興され、いまも、成就院、西光院、成福院、宝寿院の塔頭・四院が、参道の両脇にならび、往時のおもかげをしのばせている。
 ご本尊・釈迦如来像は、弘法大師の作と伝わる。また薬師如来像は恵心僧都の作といわれ、足・腰の痛みを治してくださると多くの老人たちの信仰を集めている。観音堂には十一面観世音菩薩がおまつりされており、摂津国観音霊場第2番札所でもある。この十一面観音は藤原後期の作で、宝塚市の重要文化財に指定されている。

納経時間 午前9時~午後5時
訪問 事前連絡 不要
行事 ◎ 1月1日午前0時~ 元旦修正会
◎ 2月3日午前2時~ 節分会
◎ 2月15日午後7時~ 大般若会
◎ 2月 節分会
◎ 4月第1日曜日午後2時~ 釈迦降誕会
◎ 8月16日午後3時~ 施餓鬼会
住所 〒665-0071 兵庫県宝塚市社町4-7
TEL 0797-72-7019(宝寿院)
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 阪急今津線「逆瀬川」駅より南へ徒歩6分
駐車場 約20台 無料
ホームページ なし
付近の名所・旧跡 宝塚大劇場 清荒神 中山寺 阪神競馬場
食事と休憩・宿泊 不可