摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第54番応頂山勝尾寺

かつおうじ

俗称なし

宗派 高野山真言宗
本尊 十一面千手観世音菩薩
開山 開成皇子
創建 神亀4年(727年)
ご詠歌 重くとも 罪には法の かちをてら
仏をたのむ 身こそやすけれ

お寺について

 古記によれば創建は神亀4年(727年)、善沖、善算という双生児の兄弟が入山、草庵を構えて修行されたことにはじまる。その後、天平神護元年(765年)、2人が後の峯へ行ってみると山上には既に修行の人がいた。この人こそ光仁天皇の御子開成皇子だった。
 皇子は両上人にあったことを喜び、その仏弟子となった。宝亀6年(775年)、開成皇子は般若台に大般若経六百巻を埋経し、一寺を建てて、これを弥勒寺と号された。堂宇はできたがご本尊がまだないので心を悩ましていると、「妙観」という観音化身の比丘が、宝亀11年(780年)7月18日より8月18日の間に、身丈八尺の十一面千手観音を彫造され当山のご本尊となった。
開成皇子はまた、自ら薬師如来を刻み、薬師堂を建てた。その後、数多くの堂塔が建立されたが、とくに6代座主の行進上人は清和天皇の病気平癒を祈願し、効験があったので、天皇の帰依を受けて大いに栄えた。寺名も「勝王寺」と改め、さらに後年「勝尾寺」となった。
 寿永2年(1183年)源平の兵乱で堂塔は焼失したが、文治4年(1188年)源頼朝の命で、梶原景時、熊谷直実などが再建に尽力、その供養塔も現存している。現在の本堂は、淀君が建立したもので、ご本尊・十一面観音も同時代のものといわれている。薬師堂の薬師三尊は平安初期の作で重要文化財である。

納経時間 直接お尋ねください
訪問 事前連絡 必要
行事 ◎ 1月1日 七福参り・ご来光お籠り
◎ 1月1日~3日 新年採燈大護摩供
◎ 1月28日 初はらい荒神大祭
◎ 2月節分星祭
◎ 春秋彼岸法要
◎ 4月中旬 桜まつり
◎ 4月代日曜日 法然上人御忌
◎ 4月中旬~5月中旬春季水子大法要
◎ 8月13日~15日 施餓鬼盆法要
◎ 10月29日 開山正辰祭
◎ 10月中旬~11月中旬 秋季水子大法要
◎ 11月中旬 もみじ祭
◎ 11月21日 御影供四国八十八ヶ所砂ふみ法要
◎ 大晦日除夜祭
◎ 毎月18日 慈母の会
住所 〒562-8508 大阪府箕面市勝尾寺
TEL 072-721-7010
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 北大阪急行「千里中央」駅よりバス
駐車場 不明
ホームページ http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/
付近の名所・旧跡 箕面公園 東海道自然歩道
食事と休憩・宿泊 不可