摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第40番紫金山小松院法樂寺

しこんざんこまついんほうらくじ

俗称たなべのお不動さん

宗派 真言宗泉涌寺派
本尊 不動明王
開山 小松内大臣平重盛公
創建 治承元年(1178年)
ご詠歌 みほとけの 御法(みのり)楽しむ この寺に
あしゃらのうたの 誓いたのまん

お寺について

 真言宗泉涌寺派大本山である当寺は、平家の平清盛の嫡子、小松内大臣平重盛公によって、治承2年(1167年)に開創された。“小松の大臣”とよばれていた重盛公にちなんで「小松院」と号され、山号の「紫金山」は、当山におまつりしている紫金二顆の仏舎利を示している。
 重盛公はまた、平治の乱に亡び去った源義朝公の念持仏・如意輪観音像を安置して、敵方にあたる源氏の菩提をあつくとむらわれたという。
 治承建立の伽藍は戦国末まで護持されたが、元亀2年(1571年)信長の焼打ちにあって寺は全焼してしまった。その兵火が河内にまで及んだことを、寺記は伝えている。その後、江戸中期に洪善大和上が大和大宇陀にあった織田家の殿舎を譲り受けて当寺を復興した。今日の山門と本堂がそれである。
 山門を入ると正面に三重塔、右手には樹高26m、幹回り8mの大阪府の天然記念物に指定された楠の大木が目にとまる。境内の左手に大師堂、その横には大石に四国八十八ヶ所霊場の各本尊が刻まれている。
 当寺にゆかりの人として、慈雲尊者(1718年~1804年)の名前も欠かせない。尊者は学徳兼備の高僧として知られ“日本の釈迦”と称された。尊者は当寺の忍綱貞紀和上に従って得度し出家、はじめて真言正法律をとなえた。

納経時間 午前8時~午後5時
訪問 事前連絡 必要
行事 ◎ 毎月28日午前10時・午後2時 不動尊御縁日
◎ 8月15日 お盆精霊経木流し
◎ 10月21日 四国八十八所お砂ふみ
住所 〒546-0035 大阪府大阪市東住吉区山坂1-18-30
TEL 06-6621-2103
FAX 06-6623-2103
E-mail なし
最寄駅 JR阪和線「南田辺」駅より東へ徒歩3分
地下鉄谷町線「田辺」駅より西へ徒歩5分
駐車場 20台 無料
ホームページ http://www.horakuji.com
付近の名所・旧跡 長居公園 桃ヶ池 長池
食事と休憩・宿泊 なし