摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第33番築港高野山釋迦院

ちっこうこうやさんしゃかいん

俗称高野山

宗派 高野山真言宗
本尊 弘法大師
開山 重松寛勝
創建 明治43年(1910年)12月
ご詠歌 法(のり)の船  入りくる港 さながらに
深きちかいの 浄土なるらん

お寺について

 延暦23年(804年)5月12日、弘法大師は桓武天皇の勅命によって摂津国・難波(現在の大阪港)から唐に向けて出港した。途中台風にあったが、神の加護・仏の冥助を受けて8月10日、ようやく大師は唐の福州赤岸鎮に到着された。
 唐で留学僧として学ばれた大師は、大同元年(806年)10月、博多に帰港された。無事帰国の報告法要を大阪港内外の守護と海上安穏を祈領するため、勅許を得て摂津国難波に祭壇を設けて祈領されたと伝わる。そののち、この大師ゆかりの地に、弘法大師を本尊として建立されたのが当寺である。
 明治43年(1910年)12月、大阪市所有地約8,000坪を借用し、大隈重信、二条公爵らの帰依を受けて、重松寛勝大僧正が開創された。寺号は大阪府南河内郡弘川寺塔頭中釋迦院の名義を移し、築港高野山釋迦院とした。当初は七堂伽藍を有する大寺院であったが、その後、運河掘削などで境内地を市に返還し、大正中期には寺域は元の4分の1ほどになってしまった。
 昭和に入り、20年6月1日の大阪大空襲で灰燼と化したが、その後、27年1月に現在地に移転された。
 昔から大師縁日の21日には、多くの参脂者でにぎわい「東の四天王寺、西の築港高野山」と親しまれてきた。

納経時間 午前9時30分~午後4時30分
訪問 事前連絡 不要
行事 ◎ 1月21日 初大師
◎ 1月28日 初不動尊大護摩供 春秋の彼岸会
◎ 4月8日 花まつり
◎ 8月15日 精霊流し
◎ 8月22日~24日 日限地蔵盆
◎ 8月30日 浪曲塔供養ならびに浪曲大会
◎ 毎月21日 護摩供・弘法市
住所 〒552-0021 大阪府大阪市港区築港1-13-3
TEL 06-6571-5710
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 地下鉄中央線「大阪港」駅(6番出口)より南へ徒歩3分
駐車場 3台 無料(境内)
ホームページ http://www.cwo.zaq.ne.jp/kanko/
付近の名所・旧跡 海遊館 天保山公園 港大橋 中央突堤
食事と休憩・宿泊 近くに食堂あり