摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第23番吉祥山青蓮寺

きっしょうざんせいれんじ

俗称なし

宗派 高野山真言宗
本尊 金剛界大日如来
開山 推古朝聖徳太子御創建の志宜山法案寺塔頭遍照院に縁由
創建 不明
ご詠歌 ひのめぐみ つみとがのゆき きえはてて
あまねくてらす みとやなるらん

お寺について

 当寺の、縁由をたどれば、推古天皇の御代(593~628年)に摂政として内外の政治を整備された聖徳太子が、鴫野に志宜山法案寺を創建された時にさかのぼる。
天正11年(1583年)豊臣秀吉の大坂城築城のさい、当地を城の二の丸にあけわたし、法案寺および生玉宮は、現在の生國魂神社の地に移転した。法案寺は生玉宮寺として生玉宮を統轄し、当寺の前身の遍照院・医王院など塔頭九院を合わせて「生玉十坊」と呼ばれるようになる。
 明治維新の廃仏毀釈のさい、生玉十坊は生國魂神社の地を追われ、十坊のうちいくつかの寺は一時廃寺状態に陥った。明治3年8月、遍照・医王の両院の壇徒は、慶長元年(1596年)良雅開創という当院茶臼山の東にあった青蓮寺に転属した。のちに当地へ移転して、吉祥山青蓮寺と号して再興された。
 昭和20年の大阪大空襲で堂宇が全焼したが、戦後鉄筋コンクリートの本堂が再建された。この本堂には、本尊・大日如来、脇侍の不動・愛染明王、如意輪観音、弘法大師、四天王がおまつりされている。境内の墓所には「忠臣蔵」などの名作で知られる戯作者・竹田出雲の墓もあり、大阪市の史跡に指定されている。

納経時間 午前8時~午後5時
訪問 事前連絡 不要
行事 ◎ 1月1日 修正会
◎ 4月12日 恒例土砂加持法会
◎ 11月8日 恒例大般若経転読法会
住所 〒543-0073 大阪府大阪市天王寺区生玉寺町3‐19
TEL 06-6772-0979
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ケ丘」駅より北へ徒歩5分
駐車場 1〜2台 無料
ホームページ なし
付近の名所・旧跡 南には勝鬘院(大阪の愛染さん)  四天王寺 北には蒲田隼人正兼相(岩美重太郎)の墓(増福寺)  生國魂神社などあり
食事と休憩・宿泊 不可