摂津国八十八所巡礼

【 せっつのくに はちじゅうはちかしょ じゅんれい 】

第10番菅原山寳珠院

ほうしゅいん

俗称不明

宗派 真言宗御室派
本尊 大日如来
開山 弘法大師
創建 天長2年(825年)
ご詠歌 不明

お寺について

 当寺は、高野山開創にあたって、しばしば浪速の地をお通りになっていた弘法大師が、この浪速の地の繁栄と福恵を祈って建立された「如意珠院」が開基と伝わる。
 その後、弘法大師の高弟である堅恵大徳が入山され、「天満寺宝珠院」と改称された。定観年間(859年~877年)菅原道真公は、大師の聖跡である当寺を深く追慕されて、当寺の住持・恵澄法印と比叡山での学友であったこともあり、たびたび当寺に来詣されていた。交遊が深かったため、道真公が太宰府に左遷された折にも、当寺に寄せられた持念仏や書写の経巻多数を納められた。
 そののち、後小松天皇の応永3年(1396年)当寺の霊験は天朝まで達し、大和摂津に二郡の寺領とともに「菅原山天満宮寺」の勅号を賜った。元和元年(1615年)、大坂の陣ののち、大坂城代・松平忠明が、多くの諸寺院を集めて寺町をつくったが、この寺町ができるまでは、当時は広大な寺域を持ち、その伽藍は「近在に比を見ず」とたたえられたほどの名刹でったと伝わる。昭和20年、大阪大空襲で灰塵に帰したが、42年再建復興され現在に至っている。本堂には幸い戦火をまぬがれた聖観音や鎌倉期の仏像などがまつられている。

納経時間 直接お尋ねください
訪問 事前連絡 必要
行事 なし
住所 〒530-0036 大阪府大阪市北区与力町1-2
TEL 06-6351-4960
FAX なし
E-mail なし
最寄駅 JR東西線「大阪天満宮」駅より東へ徒歩5分
地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」駅より東へ徒歩10分
駐車場 不明
ホームページ なし
付近の名所・旧跡 造幣局 泉布観 大阪天満宮
食事と休憩・宿泊 不可